html> Installation of the Software: Aladin to Linux/FreeBSD tool

Aladin 用データ転送ソフトウエア(Linux/FreeBSD 版)のインストール

(注意: 現在の最新版は aladin-1.19 です。)
このページ自身も含んだパッケージ全部を今すぐダウンロードしたい かたは、 aladin-1.19.tar.gz からもっていってください

このソフトウエアは?

できること:

Xウインドウ上に水深のグラフを表示したところ このソフトを利用して、水深のグラフを描いたものが、左のような表示です (Xウインドウへの表示例です)。上段に水深が、下段に各時刻での警告の 有無が表示されています。
ここをクリックすると少し大きな絵がでます

kterm の中でログブックデータを表示したところ kterm からこのソフトを呼びだし、No. 450 のダイビングのログブックデータ を表示させた様子が、左です。
ここをクリックすると少し大きな絵がでます

できないこと:

つまりこのソフトウエアは、紙のログブックの代替になるようなソフトウエア ではなく、単純に Aladin からデータを吸い出し、表示するというだけ のものです。


動作環境

このソフトウエアを動作させるには、次が必要です。 オプションとして, このソフトでアラジンから吸い出したデータ を、Uwatec 製の MSDOS 版 DataTrak への入力として使うために は、 が必要です。


免責条項

このソフトウエアは、多くの人の役にたつであろうということで、あるがまま の形で公開されています。このソフトウエアあるいは本ページあるいは関連の ページに記載の情報に起因していかなる損害を被ったとしても、このソフト ウエアの作者の責任を問うことはできません。本ページやドキュメントは 正確な情報を供給しようとしていますが、誤りがある可能性があります。 もし誤りがあった場合も、本ソフトウエアの作者の責任を問うことはでき ません。

ソフトウエアは Perl スクリプトすなわちソースコードとして公開されています。 複製、再配布に関しては GPL に従います。 詳しくはソースコードの先頭にあるコメントあるいはパッケー ジに含まれる COPYING というファイルを参照してください。


インストール

1. もし必要なら、Perl5 や gnuplot-3.7 (あるいはもっと新しいもの) をインストールする。 Perl5 のインストールの際には、Linux のシステムによっては

    % su
    # cd /usr/include
    # h2ph *.h sys/*.h asm/*.h
を行なう必要がある。gnuplot の インストールの際には、libvga が利用できるなら利用するほうがよい。 (libvga を利用した gnuplot の場合は、X Window System がなくてもコ ンソールの VGA に水深プロフィールのグラフの表示が可能になる。)

2. Aladin と PC をつなぐ RS232C ケーブルをつなぐシリアルポートを BIOS でイネーブルにする。そして、対応するデバイスファイル /dev/ttySX (Linux) あるいは /dev/ttydX (FreeBSD) のパーミッション を一般ユーザが読み書きできるように変える。例えば、BIOS で COM1 と 呼ばれるポートにケーブルをつなぐなら、まず root になり、

    % su
    # chmod 666 /dev/ttyS0
のように、パーミッションを変更する。

3.FreeBSD のユーザは、rc.serial の中に、

    stty -f /dev/ttyidX speed 19200 clocal cread -hupcl
と書き、リブートする必要がある。ただし、上で X と書いた部 分には、実際にケーブルをつなぐシリアルポートの番号が入る。

4.本ソフトウエアのパッケージをダウンロードする。 aladin-1.19.tar.gz からダウンロードできます。

5.パッケージを

    % tar xzf aladin-1.19.tar.gz
としてほどく。

6.パッケージに含まれている Perl スクリプト aladin を、どこか パスの通っている場所にコピーする。

7.パッケージに含まれている sample.aladinrc を自分の環境に 合わせて編集し、ホームディレクトリに .aladinrc という名前で 置く。sample.aladinrc の中の各行の意味はつぎの通り

   $PrintPsCommand = "system \"cp \$GnuPlotPs ../ps/\$DIVE\"";
      説明: コマンド lpr の動作を設定する。ポストスクリプトファイル
      $GnuPlotPs が生成されるが、それをどう処理するかをあらわす。デフォ
      ルトは、ディレクトリ $DataDir/../ps に、ダイブNo.に対応する番号
      をファイル名として保存する。もしも、直接、ポストスクリプトプリンタ
      に出力したいなら、
              $PrintPsCommand = "system \"lpr \$GnuPlotPs\"";
      とすればよい。

   $DiveNoOffset   = 0;
      説明: Aladin の使用者が経験した潜水本数と、その Aladin が経験し
      た潜水本数との差。デフォルトは0になっており、表示される Dive No. 
      は Aladin の経験本数になっている。

   $Device         = "/dev/modem";
      説明: インターフェースケールをつなぐデバイスを指定する。

   $DataDir        = "~/datadir";
      説明: Aladin から吸い出したログブックデータを貯めておくディレク
      トリを指定する。

   $BuggyPro       = 0;
      説明: すこし古い Aladin Pro の中には、水深グラフの表示がおかしく
      なるものがある。その場合に 1 にしてください。

   $DOSEmuSerial   = "/dev/dosemuserial";
      説明: dosemu がシリアルだと思ってエミュレートする名前付パイプ
      の名前。 (--- オプションです) あるいは、Palm/WorkPad が繋がってる
      COMポートの名前(通常は /dev/pilot です)。

8.(このステップは、オプションです。飛ばしてもかまいません。) dosemu をインストールする。 /etc/dosemu.conf を編集し、 com1="/dev/dosemuserial" となるようにする(デバイス名は、7.の $DOSEmuSerial 指定した名前と 一致するようにすること)。スーパーユーザになり、/dev/dosemuserial と いう名前の名前付パイプを作る:

    % su
    # mknod /dev/dosemuserial p

9.コマンド aladin を起動しよう。

    % aladin
すると、プロンプト > が現れる。このプロンプトに対して入力できる コマンドは
plot <num>
num で指定される dive No. の水深プロフィールをグラフにしてディス プレイに表示する。gnuplot が VGA への出力をサポートしている場合は、 VGA にも表示が可能である(そうでなければ、X Window System が必要である)。
lpr <num>
num で指定される dive No. の水深プロフィールをグラフにして ポストスクリプトプリンタに出力する。
get
ケーブルでつながれた Aladin からデータを吸い出し、PC のディレクトリ ($DataDir)に格納する。その際、ファイル名は一意になるように 自動的に生成される。データを吸い出す際には、
    (1) コマンド get を打ち込み、
    (2) Aladin の接点にインターフェースケーブルを接続し、
    (3) Aladin の接点を濡れた手で触って電源を入れ、
    (4) Aladin に [logbook] を表示し、
    (5) [logbook1] を表示させる
という手順が必要である。この手順で (4)--(5) の間にデータが吸い出される。もしも、データ吸いだしに失敗すると、 Read error の表示がディスプレイに出るので、(4)--(5) を繰り返す。get コマンドが終了し、ディスプレイに再びプロンプト > が現れたらデータ の吸い出しが完成したことになる。
<num>
num で指定される dive No. のダイビングのログブックデータ(潜水開始 時刻、潜水時間、水温など)を表示する。
dump <file>
指定された file の内容(水深プロフィール、各種警告ビット、ログブック データなど)をテキスト形式で表示する。そのさい、less が立ち上がるので、 見終ったら q を押して less を終了する必要がある。 このコマンドはデバッグ用であり、ユーザが利用することを目的としていない。
ls
いままでに吸い出されたダイビングのデータが保管されているディレクトリ のファイルのリストを見る。表示の際には less が立ち上がるので、見終った ら q を押して less を終了する必要がある。各ファイルの名前と、 そのファイルに何本目のダイビングの情報が保存されているかがわかるようになっている。
rm <file>
file で指定されたファイルを削除する。削除の結果、あるダイビングの 水深プロフィールが失われる(他のファイルで補うことができない)場合には、 削除は行なわれず、警告のメッセージが表示される。
help
簡単なヘルプを表示する。
quit
このプログラムを終了する。
put <file>
DataTrak へ file を転送する (debug 用)。そのためには、次の手順を用いる:
    (1) コマンド put <file> を打ち込み、
    (2) 現在の仮想コンソールから他の仮想コンソールに移動し(そのためには、
        たとえば、Ctl-Alt-F2 などと押せばよい)、その仮想コンソールで、
        dosemu を起動し、
    (3) dosemu の中で、DataTrak を起動し、
    (4) [Logbook] を選び、
    (5) [Receive] を選ぶ。
Palm/WorkPad 上で動いている Paladin へ file を転送する。そのためには、次の手順を用いる:
    (1) Palm のスイッチを入れ、Paladin を起動する。

    (2) Palm と PC を HotSync ケーブルかクレードルで接続する。
    (3) Paladin の中で [Receive] を選ぶ。
    (4) プロンプト > に対し、コマンド put <file> を打ち込む。
なお、"plot <num>"、"lpr <num>"、"<num>" の各コマンドを 実行した直後に、リターンキーを押すと、その同じコマンドで num+1 を指定 したのと同じことが起こる。たとえば、
    >102(ここでリターンを押す)
     ....           <== ここに No. 102 のダイビングのログブックデータが表示
                        される
    >(プロンプトの直後でリターンを押す)
     ....           <== ここに No. 103 のダイビングのログブックデータが表示
                        される


Aladin 用データ転送ソフトのトップページへ戻る


Any questions or comments should be made to

いとーひさし (ITO N. Hisashi) <kuro at neko.ac>
(Please convert the above 'at' to @ sign, this is for spamproof.)