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1. Linux でのパソコン通信

Linux でのパソコン通信は DOS でのパソコン通信とほとんど同じです。 通信ソフトを起動して対話的にホストへアクセスすることも可能ですし、 マクロを書けば、いわゆるオートパイロットも可能です。また、cron 機能を 使えば、希望の時間に通信ソフトを起動してオートパイロットで必要な所を 巡回する、といった芸当も可能で、とても便利です。DOS でのパソコン通信と 違うのは通信用のソフトウェア程度です。

日本語が使える通信ソフトには、大抵の UNIX 互換環境に備わっている kermit や、B-Plus プロトコルや xmodem プロトコルが内蔵され機能も 豊富な xc があります。また、もともと MINIX 向けに開発された minicom も Linux に移植されています。minicom はメニュー形式でいろいろな設定が 可能です。いずれもマクロ言語を備えています。さらに、変り種としては、 mule や nemacs の中からの通信を可能にするSTK (super待機くん) という ソフトウェアもあります。これは Emacs LISP で書かれています。

kermit は、バイナリがあればすぐにでも BBS 等にアクセスできます。 minicom や xc は、日本語対応パッチを使用してコンパイルし直す必要が あります。

この文書では、以上のソフトウェアの基本を扱います。より詳しい 情報が欲しい人は、各ソフトウェアのマニュアルを読んでください。 また、この文書のディレクトリ構成などは SLS 版の Linux を元にしています。


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