次のページ 前のページ 目次へ

5. minicom

この章では minicom に関する情報を扱います。minicom では各種設定を メニュー形式で行なえます。また、NIFTY-Serve・FUNIX で公開されている Linux 用パッチには、マクロ言語の例として日経 mix や NIFTY-Serve 用の オートパイロット・スクリプトが含まれています。

minicom には B-Plus プロトコルは内蔵されていません。ですから、公式には minicom では B-Plus は使えないことになっています。しかし、他の 通信ソフト (tipbp など) に入っている B-Plus プロトコルのルーチンを 取り出して minicom に統合することは可能ですから、腕に覚えのある人は 挑戦してみてください。

5.1 minicom のコンパイルに必要なファイル

minicom を Linux で動かす際に必要なものを次に示します。 いずれも NIFTY-Serve UNIX フォーラム (FUNIX) の Linux 用 ライブラリ (LIB 13) にあります。SLS に入っている minicom の バイナリは日本語には対応していません。

_____________________

番号  データ名
 55   mc15b.tgz 通信ソフト minicom 1.5b
 61   mc15bj.tgz minicom1.5b用パッチセット
_____________________

55 番のものは minicom 本体で、61 番のものが Linux で使うためのパッチです。

5.2 minicom のコンパイルと設定法

minicom の実行形式を作成する方法は、上にも挙げた Linux 用の パッチに入っている「install.doc」にとても詳しく記されています。 また、設定方法もこのファイルに書かれています。

はじめて minicom を実行する時には、ルートの権限で

minicom -s

を実行しましょう。これにより各種の設定ができます。

5.3 いよいよ通信 (minicom 編)

シェルのプロンプトで「minicom」とタイプすると起動します。minicom は他のソフトウェアと違って、起動するとターミナルモードになりますので、 即 AT コマンドなどを使用できます。

ログを記録するにはターミナルモードで「Ctrl-A L」を使います。この コマンドを実行すると、どのファイルに保存するかを指定する窓が開きます。 適切な名前を指定しましょう。取り消しには ESC キーを使います。 また、起動時に -l オプションを使うと、スクリプトファイルで指定した 拡張子を使って、ログイン時に nif1208.log のようなログファイルを 自動的に作成します。この場合も「Ctrl-A L」は有効です。

Ctrl-A Z」でヘルプメニューが表示されます。

各種メニューでカーソルを動かすには、次のようなキーを使います。

       上 : k
左 : h        右 : l
       下 : j

/etc/termcap が適切に設定されていればカーソルキーも使えます。 install.doc を参照してください。

終了するには「Ctrl-A X」を使います。本当に終了するかどうかを 聞かれますから、Yes にカーソルを合わせて Enter キーを押します。

上記の「install.doc」はとてもよく書けていますから、minicom を 使いたい人はぜひ読んでみましょう。cron の使い方まで記されています。


次のページ 前のページ 目次へ