11. 再起動時の自動実行

NIS がサーバやクライアントで正しく設定できたら、 この設定が起動時にも正しく反映されるかを確認しなければなりません。

チェックする点は 2 つあります。 起動スクリプトがあるかどうかと、 NIS ドメイン名が正しい場所に保存されているかどうか、です。

11.1. NIS 用の起動スクリプト

あなたの使っている Linux での 起動スクリプトの置場所になっているディレクトリを調べましょう。 /etc/init.d, /etc/rc.d/init.d, /sbin/init.d などになっていると思います。 NIS の起動スクリプトがあるかどうか確認しましょう。 ファイルの名前はふつう ypbind とか ypclient となっているようです。

11.2. NIS ドメイン名

おそらくある種の人々にとって、 NIS を使う上での最大の難関は、 NIS ドメイン名を再起動後にも取得できるようにすることでしょう。 Solaris 2.x では、NIS ドメイン名は
/etc/defaultdomain
に 1 行で書かれていました。 しかし、ほとんどの Linux ディストリビューションでは このファイルは使っていないようです。

11.3. ディストリビューション固有の話題

現在のところ、 いろいろな Linux ディストリビューションにおける NIS ドメイン名の保管場所は、以下のようになっているようです。

11.3.1. Caldera 2.x

Caldera は /etc/nis.conf ファイルを用いているようです。書式は通常の /etc/yp.conf と同じです。

11.3.2. Debian

Debian は Sun と同じく /etc/defaultdomain を使っているようです。

11.3.3. Red Hat 6.x, 7.x

/etc/sysconfig/network ファイルの NISDOMAIN 変数を (なければ作成して) 修正してください。

11.3.4. SuSE Linux

/etc/rc.config ファイルの YP_DOMAINNAME 変数を修正して、 SuSEconfig コマンドを実行してください。