これから説明していくソフトウェアを動かすためには、まず /usr/sbin/rpc.portmap を動作させておく必要があります。 Linux の配布パッケージの中には、 このデーモンを立ち上げるためのコマンドが /sbin/init.d/ や /etc/rc.d/ に書き込んであるものもありますので、 その場合は該当部分をアンコメントしてリブートするだけです。 実際のやり方はディストリビューションのドキュメントを読みましょう。
RPC ポートマッパ (portmap(8)) は、 RPC プログラム番号を TCP/IP ポート番号に変換するサーバプログラムです。 NIS クライアントプログラムがやっているように、 RPC サーバ (NIS サーバなど) に RPC 呼びだしを行うには、 RPC ポートマッパが動いている必要があります。 RPC サーバプログラムは、 監視する TCP/IP ポート番号とデータを提供する RPC プログラム番号を、 起動時にポートマッパに伝えます。 クライアントプログラムが、 ある RPC プログラム番号にコールを行う際には、 まずサーバマシン上の RPC ポートマッパと交信して、 どの TCP/IP ポート番号に RPC のパケットを送れば良いのかを決定します。
RPC サーバプログラムは inetd(8) からも起動できますが、 その場合は inetd より前に RPC ポートマッパを起動するようにして下さい。
secure RPC を用いる場合には、ポートマッパは time サービスを必要とします。 すべてのホストの /etc/inetd.conf で、 以下のように time サービスが利用可能になっていることを確認して下さい。
# # Time service is used for clock syncronization. # time stream tcp nowait root internal time dgram udp wait root internal |
重要:設定ファイル変更したあと inetd を再起動するのを忘れないこと!