この章では kermit に関する情報を扱います。kermit は再コンパイルは 不要で、SLS 等に入っている標準的なもので日本語が通ります。
kermit の設定ファイルは「~/.kermrc
」です。日本語を表示させる
ためには、このファイルに最低限つぎの設定が必要です。
set line /dev/cua1
set speed 9600
set parity none
set modem hayes
set terminal bytesize 8
set command bytesize 8
set escape 127
set line
」はモデムが繋がっているデバイスを指定します。
COM2 にモデムが繋がっていれば /dev/cua1
です。
set speed
」はシリアル回線 (RS-232C) の速度を指定します。
モデムの速度ではありません。
set modem
」はモデムコマンドの体系を指定します。AT コマンドが
使えるなら hayes
です。
set terminal bytesize
」と「set command bytesize
」
に 8
を設定すると、8 ビットのデータはマスクされず、日本語が
正しく扱えます。
set escape 127
」を設定しなければ、2 バイト文字が「化ける」
ことがあります。
シェルのプロンプトで「kermit
」とタイプすれば起動します。
起動すると、「C-Kermit>
」という kermit のプロンプトが表示
されます。
ここで「c
」とタイプすると、ターミナルモードに入ります。
ここからは、DOS の通信ソフトと同様に AT コマンド等が使えます。
通信が終ったら「Ctrl-\ h
」 (「set escape 127
」を設定
してあれば「DEL h
」) でプロンプトに戻り、「q
」で kermit
を終了します。
ターミナルモードから直接 kermit を終了するには「Ctrl-\(DEL) q
」
コマンドを使います。
通信のログを残すには、kermit のプロンプトで次のようにタイプします。 このコマンドは、通信を始める前、またはログの保存を開始する直前に 実行します。
C-Kermit> log session kermit.log
最後の引数はログのファイル名です。好きな名称が使えます。
また、ファイル名の後の引数に「 append
」を指定すると、
既存のファイルに追記します。